2013.10.23 Wednesday
パピリオの箱
麻布で店をしている頃、蚤の市で見つけると必ず買っていたこのパピリオクレーム。
中身より、この紙箱が欲しかった。佐野繁次郎がデザインしたらしい。
店でこの箱を並べると、なんだかかっこいい店になった気がした。
パピリオについて調べました。
1904年、「伊東胡蝶園」創業。
1948年(昭和23年)、「株式会社パピリオ」に改称。
1934年頃洋画家の佐野繁次郎が入社、「パピリオ」のロゴデザインを手がける。
そのころ、のちの『暮らしの手帖』編集長、花森安治が宣伝部に入社、佐野に師事した。
とのことです。
これは戦前から戦中にかけての物で、目にするのは白い陶器か黒いベークライトの蓋の物がほとんど。
今回は木の蓋である。珍しいのかな?
東京市麻布?
えっ、麻布に会社があったんだ!
しかも麻布区本村町とは、今の元麻布。タミゼも元麻布にありました!
売約済み
2013.10.17 Thursday
灯り
内田美容室の外観
今発売されている建築雑誌「住む」で、僕が内装デザインをした群馬県高崎市にある
美容室「内田美容室」を灯りの特集で取り上げてもらっている。
建築家と手を組み、田んぼだった土地から、住宅と仕事場の二棟を作り上げた。
そこにある自然光をたっぷりと利用したいのはあたりまえの発想。
ここの美容室はいろいろな部屋がある。客の好みで空間を選んでもらう。
ここは、その中の1つの白い部屋。
ポスターのオレンジ色も、僕は灯りと思っている。この色を探していた。
ここでいきなりこの写真は何かというと、
以前オランダの町をぶらぶらと散歩している時に、偶然見つけた鉄管を包む毛糸の編み物。
どのように巻つけたのか?しかも、ぐるっと1周編み込まれています。
鉄管も風邪を引くのか?何のために?
凍結防止だそうです。嘘です!
記憶にとどめたあの風景をここで再現。この毛糸の赤も温かい灯りと僕は思っている。横尾香央留 作
旅先で出会った美しい情景(石畳の色、乾いた板、すすけたガラス、、、)を脳裏に焼き付けておく。
いつかどこかで、そっとそれを再現するのが僕の内装の仕事です。
2013.10.10 Thursday
土もの
夏の暑い時期は、やはり爽やかな白磁やガラスが売れて、土物(陶器)が全く売れない。
秋が始まり、料理が美味しい季節。オーブン料理、煮込み料理が恋しくなってきたのか、タミゼではここ2週間、
南仏、ドイツ、ベルギーなどの土物がやたらと売れた。あんなに在庫があったものの、今は品薄状態だ。
那須の山々は紅葉が始まったとのこと。
tamiser kuroiso の小ナラの木にも沢山のドングリが実り、通りすがりの人たちが、
落ちたその実を拾い集めている姿が微笑ましい。
来週は総勢9人で、毎年恒例になりつつある三斗小屋温泉泊の那須山登山が控えている。
さて、今回はこれぞ土もの!オランダ1580年〜1620年ごろの肉汁受けです。
当然発掘品で、割れた陶片をつなぎ合わせて一枚となっている。
暖炉で長時間肉のかたまりをあぶり焼き、したたる肉汁を受け止めた物だ。
あらかじめ茹でたジャガイモを敷き詰めておいたり、後にその肉汁とをからめたりと、
料理にはもってこいの器だっただろう。肉料理とワイン、、、たまらない。
オランダ Enkhuizen 出土 幅 約52センチ
ここの形が、僕の思う中世のかたちなんだな、、。わかるかな?
売約済み
秋が始まり、料理が美味しい季節。オーブン料理、煮込み料理が恋しくなってきたのか、タミゼではここ2週間、
南仏、ドイツ、ベルギーなどの土物がやたらと売れた。あんなに在庫があったものの、今は品薄状態だ。
那須の山々は紅葉が始まったとのこと。
tamiser kuroiso の小ナラの木にも沢山のドングリが実り、通りすがりの人たちが、
落ちたその実を拾い集めている姿が微笑ましい。
来週は総勢9人で、毎年恒例になりつつある三斗小屋温泉泊の那須山登山が控えている。
さて、今回はこれぞ土もの!オランダ1580年〜1620年ごろの肉汁受けです。
当然発掘品で、割れた陶片をつなぎ合わせて一枚となっている。
暖炉で長時間肉のかたまりをあぶり焼き、したたる肉汁を受け止めた物だ。
あらかじめ茹でたジャガイモを敷き詰めておいたり、後にその肉汁とをからめたりと、
料理にはもってこいの器だっただろう。肉料理とワイン、、、たまらない。
オランダ Enkhuizen 出土 幅 約52センチ
ここの形が、僕の思う中世のかたちなんだな、、。わかるかな?
売約済み