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2013.10.31 Thursday

美しいひととき

タミゼの店内は沢山の日がそそぐ。
春の光はさらっと白く、秋の光はセピア色のように温かい。
午後のひととき、のんびりと釣り雑誌をめくりつつ、ふと店内を眺めると、ものたちを照らす日差しがまた美しい。

恵比寿店内1


2013.10.30 Wednesday

小さな徳利

中国の徳利

美しい色だな〜、
とろっと柔らかく。

中国の徳利2
高さ 14センチ 中国 
清の時代の終わり頃でしょうか?もっと古いのか?(清 1636〜1912年) 
売約済み
2013.10.26 Saturday

会津本郷の白磁

福島県会津本郷焼の片口とすり鉢。明治時代のものです。
元々、今回のような磁器の生産が多い窯だったそうですが、飴釉のニシン鉢などの陶器の方が目にするように思います。
この小振りさの加減がとてもいい。

会津1

会津2
売約済み

会津3

会津4

会津5
売約済み

会津6

会津7
2013.10.23 Wednesday

パピリオの箱

パピリオ1

麻布で店をしている頃、蚤の市で見つけると必ず買っていたこのパピリオクレーム。
中身より、この紙箱が欲しかった。佐野繁次郎がデザインしたらしい。
店でこの箱を並べると、なんだかかっこいい店になった気がした。

パピリオについて調べました。
1904年、「伊東胡蝶園」創業。
1948年(昭和23年)、「株式会社パピリオ」に改称。
1934年頃洋画家の佐野繁次郎が入社、「パピリオ」のロゴデザインを手がける。
そのころ、のちの『暮らしの手帖』編集長、花森安治が宣伝部に入社、佐野に師事した。
とのことです。



パピリオ2
これは戦前から戦中にかけての物で、目にするのは白い陶器か黒いベークライトの蓋の物がほとんど。
今回は木の蓋である。珍しいのかな?

パピリオ3

パピリオ4

パピリオ5
東京市麻布?
えっ、麻布に会社があったんだ!

しかも麻布区本村町とは、今の元麻布。タミゼも元麻布にありました!

売約済み
2013.10.17 Thursday

灯り

内田美容室1
内田美容室の外観

今発売されている建築雑誌「住む」で、僕が内装デザインをした群馬県高崎市にある
美容室「内田美容室」を灯りの特集で取り上げてもらっている。

建築家と手を組み、田んぼだった土地から、住宅と仕事場の二棟を作り上げた。

光の廊下
そこにある自然光をたっぷりと利用したいのはあたりまえの発想。


北欧ルーム1
ここの美容室はいろいろな部屋がある。客の好みで空間を選んでもらう。
ここは、その中の1つの白い部屋。
ポスターのオレンジ色も、僕は灯りと思っている。この色を探していた。

毛糸の管
ここでいきなりこの写真は何かというと、
以前オランダの町をぶらぶらと散歩している時に、偶然見つけた鉄管を包む毛糸の編み物。
どのように巻つけたのか?しかも、ぐるっと1周編み込まれています。
鉄管も風邪を引くのか?何のために?

凍結防止だそうです。嘘です!


北欧ルーム毛糸
記憶にとどめたあの風景をここで再現。この毛糸の赤も温かい灯りと僕は思っている。横尾香央留 作

旅先で出会った美しい情景(石畳の色、乾いた板、すすけたガラス、、、)を脳裏に焼き付けておく。
いつかどこかで、そっとそれを再現するのが僕の内装の仕事です。



2013.10.10 Thursday

土もの

夏の暑い時期は、やはり爽やかな白磁やガラスが売れて、土物(陶器)が全く売れない。
秋が始まり、料理が美味しい季節。オーブン料理、煮込み料理が恋しくなってきたのか、タミゼではここ2週間、
南仏、ドイツ、ベルギーなどの土物がやたらと売れた。あんなに在庫があったものの、今は品薄状態だ。

那須の山々は紅葉が始まったとのこと。
tamiser kuroiso の小ナラの木にも沢山のドングリが実り、通りすがりの人たちが、
落ちたその実を拾い集めている姿が微笑ましい。
来週は総勢9人で、毎年恒例になりつつある三斗小屋温泉泊の那須山登山が控えている。


さて、今回はこれぞ土もの!オランダ1580年〜1620年ごろの肉汁受けです。
当然発掘品で、割れた陶片をつなぎ合わせて一枚となっている。
暖炉で長時間肉のかたまりをあぶり焼き、したたる肉汁を受け止めた物だ。
あらかじめ茹でたジャガイモを敷き詰めておいたり、後にその肉汁とをからめたりと、
料理にはもってこいの器だっただろう。肉料理とワイン、、、たまらない。

肉汁受け皿1

肉汁受け皿2
オランダ Enkhuizen 出土  幅 約52センチ

肉汁受け皿3
ここの形が、僕の思う中世のかたちなんだな、、。わかるかな?
売約済み
2013.10.09 Wednesday

ハエ叩き

先日の蚤の市で素朴なハエ叩きを見つけ、手に取った時に「素と形」展を思い出した。
今から7年ほど前、平成16年に松本市美術館にて開催された展覧会だ。
ここで僕も洗面器、焙烙鍋、紙箱などで協力をさせてもらった。

ハエ取り1
細い針金と薄い網からできた質素な物です。
簡素な美しさがある。

ハエ取り2
ねじる事で持ちやすさと強度とバネが共存している。
装飾もかねているのか?たまたまか?

ハエ取り3
(表面)

ハエ取り4
(裏面)
わざわざご丁寧に、網と網の間に会社名の紙が挟み込まれるという凝った作りだ。
売約済み
2013.10.03 Thursday

美しい引き出し

引き出し 引き

久しぶりに美しい引き出しを見つけた。
明治38年作の墨書きが背面に、京都の時計屋で使われていたらしい。
つら板に丸く面がとってあるのも新鮮で、木のつまみも利いている。

タミゼを始めて12年目、僕の中の引き出しベスト3入りです。

ベスト1はタミゼにずっと置きっぱなしで展示されています。(もちろん売約済みで、持ち主は家に物があり過ぎ!
買い過ぎ!で置き場所がないとのことで何年も預かり。笑)

引き出し 正面
売約済み
2013.10.02 Wednesday

古い壺が欲しい。

壺

経塚壺 常滑 平安末期 
売約済み


近頃、無性に古い壺が欲しい。
今更だが、六古窯の壺が気になる。
平安から鎌倉とその時代の壺が気になってしょうがない。

先人たちが美しいと語り次いだものは、やはり良い。
いつ見ても美しい、流行はまったく関係ないとあらためて思う。