2015.08.25 Tuesday
飾り物の果実
静物画といえば果実を思い浮かべる。
台所の器にさりげなく、居間や窓辺にそっと飾られる果物。
ただ熟れるの待つために置かれるもの、明らかに美しいとして飾れているもの。
食べれさえすればよいはずの物を、いつから人は " 美しい" と飾り始めたのか?
生きるためには、人は食べ続ける。物には食べ頃があり、食べたい時に食べる。
果実は特に甘い香りを漂わせ、その食べ頃を眺めて待つ、そんな誘惑が美しいに代わったのか?
今回紹介する果物は、石製と樹脂の果物です。
いつまで経っても虫がわかない、腐らない。
季節の恵みを旬な知らせとして楽しみに待ちつつも、出回らない時期にも居間を明るく ” 香しい美しい光景 "
をとどめておきたいと生み出されたのだろう。
そんな都合のよいものとして作られたものの、我々の目や心をやさしく明るくしてくれる。
よく墓場に供えられた造花を目にするが、枯れない花に代わる横着グッズのそれとは、
同じイミテーションでも目的が違う気がする。
古い19世紀のフランスの果実。
石を削り彩色をするなんて手間のかかることだ。
長い月日が経ち、手沢による汚れが味わいに。そんな熟したかのような石の果実。
最近出回る今どきの物とは趣がちがう。
売約済み
同じくフランスの樹脂に包まれた果実。
前出のものより時代が進み、さらにリアルに。20世紀初頭から中頃のものか?
下地に糸を巻き込み丸みを調整し、樹脂をまとわせ着色。
劣化による汚れなのか?痛んだ黒ずみまでもある。偶然か?意図的か?
焼きを入れて焦している箇所も。
台所の器にさりげなく、居間や窓辺にそっと飾られる果物。
ただ熟れるの待つために置かれるもの、明らかに美しいとして飾れているもの。
食べれさえすればよいはずの物を、いつから人は " 美しい" と飾り始めたのか?
生きるためには、人は食べ続ける。物には食べ頃があり、食べたい時に食べる。
果実は特に甘い香りを漂わせ、その食べ頃を眺めて待つ、そんな誘惑が美しいに代わったのか?
今回紹介する果物は、石製と樹脂の果物です。
いつまで経っても虫がわかない、腐らない。
季節の恵みを旬な知らせとして楽しみに待ちつつも、出回らない時期にも居間を明るく ” 香しい美しい光景 "
をとどめておきたいと生み出されたのだろう。
そんな都合のよいものとして作られたものの、我々の目や心をやさしく明るくしてくれる。
よく墓場に供えられた造花を目にするが、枯れない花に代わる横着グッズのそれとは、
同じイミテーションでも目的が違う気がする。
古い19世紀のフランスの果実。
石を削り彩色をするなんて手間のかかることだ。
長い月日が経ち、手沢による汚れが味わいに。そんな熟したかのような石の果実。
最近出回る今どきの物とは趣がちがう。
売約済み
同じくフランスの樹脂に包まれた果実。
前出のものより時代が進み、さらにリアルに。20世紀初頭から中頃のものか?
下地に糸を巻き込み丸みを調整し、樹脂をまとわせ着色。
劣化による汚れなのか?痛んだ黒ずみまでもある。偶然か?意図的か?
焼きを入れて焦している箇所も。