ARCHIVE  ENTRY  TRACKBACK  CATEGORY  LINK  PROFILE 
<< May 2016 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
2016.05.21 Saturday

木皿

木皿1
古い木の皿はなかなか見つからないアイテムの代表。
ありそうなものだが、なかなか見つからない。
金属や陶磁器の食器が主流になる前、ヨーロッパの深い森に暮らす庶民は、
あたりまえのように日々、木の匙や皿などを食器として使っていただろう。
ふんだんにとれる材料から生まれてくる木皿。
替えがきくからと大切に扱われない、摩耗しやすく汚れればポイッと薪に代わって燃やされたのか?
今日まで残らないといえば確かにそうだ。

今回の皿は、今発売されている「工芸 青花」の板の特集で僕が取り上げているものと同じデザインの皿。
フォークアートものに精通している親しい業者が木皿を店頭に5〜6枚並べていた。
ほとんどが見慣れた特に魅力のない19世紀のものだったが、たった1枚だけ異彩を放っていた。
これは特に古い18世紀のものだと1枚紹介された皿だ。他の皿に比べ値段も別扱いだった。
海外のマーケットでは木のものが特に高く評価されて高値だ。それに比べて日本は本当に安い。
繭皿なんて1000円だ。物にもよるがこね鉢だって5000円くらいで手に入る。
青山の古民藝もりたの店主 森田直さんも著書で書いていたが、木から作られる農具などの生活道具の
時代判定は難しいと。江戸あるか、明治なのか、昭和のものなのか。
同じ素材を選び、同じ形を作りさえすれば、あとは使われ方や保管の仕方で表情が変わる。
囲炉裏端であれば煤けて黒くなり、毎日使えば薄くもなれば丸くもなる。
コンディションが整えば200年前のものも近代作られたものも瓜二つだ。
ある特定の時代のみ作られたものであったり、地方の特徴が色濃く形に現れてさえすれば
時代判定の手がかりにはなるが、そうとも言えない。
ものが醸し出す見所や心を正しく理解した腕の良い職人が作りさえすれば、それはまた判別も難しくなる。
当然下心のある職人のものはすぐさま形に現れ見抜かれるだろう。
結果、売り手の説明や言葉を手がかりに、買い手である自分の目と経験、そして直感を信じて
時代の判別をするしかない。感というのも曖昧だが、数多く同じものを見てくると、その感が重要な役目を
していると思う。
時代に流されず古いものを愛し真剣に商いをしている骨董屋かどうかを、買い手自らが選び抜き信じるしかない。


木皿2
木皿3
裏面。どちらが表かわからないが、、、。
18世紀頃 スウェーデン
直径 約17、5センチ

木の皿本
有名な発掘品を扱う業者の著書に紹介された木皿には1500年頃とある!
本当かどうか?皆さんはどう思うか。
時代はともあれ美しい。
500年後の今、この世の中に残されているなんて、夢はある。
2016.05.20 Friday

ローソクの火消し

ローソク火消し1
なじみの発掘品を扱う業者からローソクの火消しを2個買った。
17世紀あると言っていたが、そこまでは古くないだろう。
鉄味はもちろん魅力的だが、何よりも指を入れる輪っかのカーブの美しさに惚れた。
さりげないところをくるりと、ちょっとしたことでこんなにも愛着が芽生えるものに。
玄関脇のお気に入りのものを飾る棚にぽつんと置いておく、ただいまと帰宅時にその持ち手のカーブ眺める。
なんだかにっこりしたくなる。

オランダ 18世紀

左 売約済み
右 売約済み


ローソク火消し2
ローソク火消し3
2016.05.18 Wednesday

象眼の大鉢

三島唐津1

その昔、佐賀県は武雄市周辺で焼かれた象眼の大鉢。
三島唐津というのだろうか?
ほとんどが発掘の陶片ばかりらしい。
デカイ、三彩あり、象眼あり、欠けが沢山の盛りだくさんでうるさいが、
ここまでくれば貫禄がある。かなり古い時代に直された焼継ぎもまた味。
たっぷりと煮物でものせて友人をもてなしたい。

三島唐津2
直径 約35センチ
江戸中期 九州地方
売約済み

三島唐津3
三島唐津4
2016.05.14 Saturday

マニアックなカトラリー

発掘カトラリー1
今回見つけた古いカトラリーは4本。
毎回手にする度に、マニアックな世界だなと、、、。
手に取り、静かな音を聴くように眺める、歴史を感じ、当時の庶民の生活に想いを馳せるひと時が幸せな僕。
マニアだなと、、、。
スプーンを眺めながら、ワインを飲む。
ビンテージジーンズを眺めながらウイスキーを飲む。
本当にマニアだな〜と。

1番左のスプーンは、オランダで見つかる物の中で最も古い時代だろう。
タミゼの本「スクラップブック」のカトラリーのページにも同じタイプが登場する。

発掘カトラリー2
樫の実がモチーフだろう。

発掘カトラリー3
発掘カトラリー4
時代は1380〜1420年頃

発掘カトラリー匙2本
この2本は、1580〜1620年頃

発掘カトラリー5
このタイプのナイフは特に見つけることが難しい。
1450〜1550年頃

発掘カトラリー6
2016.05.12 Thursday

白釉ワイドリム皿

ワイドリム皿1

コンディションが素晴らしいワイドリムの皿を2枚買うことができた。

ワイドリム皿2

ワイドリム皿3
18世紀 フランス
直径 約29センチ 高さ 5、5センチ
 
2枚共に売約済み
2016.05.10 Tuesday

ウサギ異常発生

ウサギ箱
南フランスで真っ赤な紙箱を買った。
中身は、なんと。
ウサギ箱2



ウサギ箱開ける
手作りの大量のウサギ。
と人参。

並べたウサギ
そこで、数えてみた。
ノーマルウサギ 510羽
巨大ウサギ 8羽
人参 183本
巨大人参 3本

大きいウサギ

人参

ユダヤ人学校から出た物だと店主から説明を受けた。
数羽のウサギは1949年の年号入りのノートから作られているので、戦後その学校で子供達又は先生によって
作られたのであろう。しかしなぜこんなに大量に?
よほど庭先には沢山のウサギが飛び回っていたのか?
ちなみに鴨が8羽だけ混ざっていた。
売約済み
2016.05.06 Friday

ピューターカップ

ピューターカップ1
灰を入れて香を焚くのにぴったりな、17世紀オランダピューターカップ。
もともとはドリンクカップです。
鉛が多く含まれてずっしりと重いが、繊細さと軽さを感じるこの形。
この静かな気配はどこから来るのだろうか?
和にも通ずるこの形からか、縁の薄さか、味わいか、、、17世紀オランダ大航海時代特有の空気の所為か?

ピューターカップ2

ピューターカップ3

ピューターカップ4
売約済み
2016.05.04 Wednesday

仕入れより戻りました!

先日仕入れより戻りました!
最後の最後、安心しきった自分にハプニングが、、、。
パリの飛行場にて自ら持ち込んだ120キロの荷物を積んだカートがバランスを崩し、
立て直そうと慌てた僕はカートの角にアバラ骨をぶつけて、ヒビを入れてしまった。イタタタタ、、、、
なんとか帰国。

タミゼらしい陶磁器、カトラリー、ガラス、ピューター、木彫、鉄、紙、おもちゃ、ガラクタの各ジャンル、
レベルの高い商品を今回は買うことができました!5月6日頃から店頭に。

デルフト面取り花入
フェルメールのようにオランダの光をデルフト(18世紀初頭)面取花入れにあててみた。
、、、、、、美しい。
今回泊まったオランダのホテルにて。

売約済み