2016.05.21 Saturday
木皿
古い木の皿はなかなか見つからないアイテムの代表。
ありそうなものだが、なかなか見つからない。
金属や陶磁器の食器が主流になる前、ヨーロッパの深い森に暮らす庶民は、
あたりまえのように日々、木の匙や皿などを食器として使っていただろう。
ふんだんにとれる材料から生まれてくる木皿。
替えがきくからと大切に扱われない、摩耗しやすく汚れればポイッと薪に代わって燃やされたのか?
今日まで残らないといえば確かにそうだ。
今回の皿は、今発売されている「工芸 青花」の板の特集で僕が取り上げているものと同じデザインの皿。
フォークアートものに精通している親しい業者が木皿を店頭に5〜6枚並べていた。
ほとんどが見慣れた特に魅力のない19世紀のものだったが、たった1枚だけ異彩を放っていた。
これは特に古い18世紀のものだと1枚紹介された皿だ。他の皿に比べ値段も別扱いだった。
海外のマーケットでは木のものが特に高く評価されて高値だ。それに比べて日本は本当に安い。
繭皿なんて1000円だ。物にもよるがこね鉢だって5000円くらいで手に入る。
青山の古民藝もりたの店主 森田直さんも著書で書いていたが、木から作られる農具などの生活道具の
時代判定は難しいと。江戸あるか、明治なのか、昭和のものなのか。
同じ素材を選び、同じ形を作りさえすれば、あとは使われ方や保管の仕方で表情が変わる。
囲炉裏端であれば煤けて黒くなり、毎日使えば薄くもなれば丸くもなる。
コンディションが整えば200年前のものも近代作られたものも瓜二つだ。
ある特定の時代のみ作られたものであったり、地方の特徴が色濃く形に現れてさえすれば
時代判定の手がかりにはなるが、そうとも言えない。
ものが醸し出す見所や心を正しく理解した腕の良い職人が作りさえすれば、それはまた判別も難しくなる。
当然下心のある職人のものはすぐさま形に現れ見抜かれるだろう。
結果、売り手の説明や言葉を手がかりに、買い手である自分の目と経験、そして直感を信じて
時代の判別をするしかない。感というのも曖昧だが、数多く同じものを見てくると、その感が重要な役目を
していると思う。
時代に流されず古いものを愛し真剣に商いをしている骨董屋かどうかを、買い手自らが選び抜き信じるしかない。
裏面。どちらが表かわからないが、、、。
18世紀頃 スウェーデン
直径 約17、5センチ
有名な発掘品を扱う業者の著書に紹介された木皿には1500年頃とある!
本当かどうか?皆さんはどう思うか。
時代はともあれ美しい。
500年後の今、この世の中に残されているなんて、夢はある。
2016.05.14 Saturday
マニアックなカトラリー
今回見つけた古いカトラリーは4本。
毎回手にする度に、マニアックな世界だなと、、、。
手に取り、静かな音を聴くように眺める、歴史を感じ、当時の庶民の生活に想いを馳せるひと時が幸せな僕。
マニアだなと、、、。
スプーンを眺めながら、ワインを飲む。
ビンテージジーンズを眺めながらウイスキーを飲む。
本当にマニアだな〜と。
1番左のスプーンは、オランダで見つかる物の中で最も古い時代だろう。
タミゼの本「スクラップブック」のカトラリーのページにも同じタイプが登場する。
樫の実がモチーフだろう。
時代は1380〜1420年頃
この2本は、1580〜1620年頃
このタイプのナイフは特に見つけることが難しい。
1450〜1550年頃
2016.05.04 Wednesday
仕入れより戻りました!
先日仕入れより戻りました!
最後の最後、安心しきった自分にハプニングが、、、。
パリの飛行場にて自ら持ち込んだ120キロの荷物を積んだカートがバランスを崩し、
立て直そうと慌てた僕はカートの角にアバラ骨をぶつけて、ヒビを入れてしまった。イタタタタ、、、、
なんとか帰国。
タミゼらしい陶磁器、カトラリー、ガラス、ピューター、木彫、鉄、紙、おもちゃ、ガラクタの各ジャンル、
レベルの高い商品を今回は買うことができました!5月6日頃から店頭に。
フェルメールのようにオランダの光をデルフト(18世紀初頭)面取花入れにあててみた。
、、、、、、美しい。
今回泊まったオランダのホテルにて。
売約済み
最後の最後、安心しきった自分にハプニングが、、、。
パリの飛行場にて自ら持ち込んだ120キロの荷物を積んだカートがバランスを崩し、
立て直そうと慌てた僕はカートの角にアバラ骨をぶつけて、ヒビを入れてしまった。イタタタタ、、、、
なんとか帰国。
タミゼらしい陶磁器、カトラリー、ガラス、ピューター、木彫、鉄、紙、おもちゃ、ガラクタの各ジャンル、
レベルの高い商品を今回は買うことができました!5月6日頃から店頭に。
フェルメールのようにオランダの光をデルフト(18世紀初頭)面取花入れにあててみた。
、、、、、、美しい。
今回泊まったオランダのホテルにて。
売約済み